現代社会で働く多くの人は、日々ストレスに晒され、心身の健康維持が大きな課題となっています。長時間労働や人間関係、不確実な経済状況など、ストレス要因は多岐にわたり、これらは社員の生産性低下やモチベーションの減退、ひいては企業全体の成長を阻害する要因にもなりかねません。
このような状況において、企業の持続的な成長を実現するためには、社員一人ひとりの心身の健康を支援し、エンゲージメントを高めることが不可欠です。社員エンゲージメントの向上は、離職率の低下、生産性の向上、企業イメージの向上など、多くのメリットをもたらします。
本記事では、社員のパフォーマンス向上に繋がるユニークな企業イベントとして、「座禅体験」と「薬膳体験」を詳しくご紹介します。
社員エンゲージメント向上の鍵は「心身の健康」
社員エンゲージメントとは、社員が会社や仕事に対して抱く「愛着心」や「貢献意欲」のことです。エンゲージメントの高い社員は、自律的に行動し、困難な課題にも積極的に挑戦する傾向があります。
しかし、ストレスや不健康な生活習慣は、社員の心身を疲弊させ、エンゲージメントの低下を招きます。
現代のビジネスパーソンは、慢性的な運動不足、食生活の偏り、睡眠不足といった健康課題を抱えがちです。これらの課題は、集中力の低下や思考力の鈍化、さらにはうつ病などの精神疾患に繋がることもあります。
企業がこれらの健康課題に積極的に取り組むことは、社員の健康を守り、結果として企業の競争力を高める上で非常に重要です。健康経営が注目される今日、社員の心身の健康を促進する取り組みは、企業にとって投資であり、未来への布石といえるでしょう。
心を整え、集中力を高める「座禅体験」のススメ
慌ただしい現代において、心身ともに「今、ここ」に集中する時間は貴重です。座禅は、まさにその「今」に意識を向け、心を落ち着かせ、集中力を高めるための古くから伝わる実践法です。
座禅体験が注目されている理由
座禅は、姿勢を正し、呼吸を意識することで、心身のリラックス効果を高め、内臓の調子を整え、体幹を鍛える効果も期待できます 。また、現代社会におけるストレスや不安を軽減し、心の状態を改善する効果も大きいです。
このような理由から、社員のメンタルヘルスケアの一環として、多くの企業から注目を集めています。
ストレスによる心身の不調は、社員のパフォーマンスに直結します。座禅体験を通じて、社員が自分自身の心と向き合い、ストレスを軽減することで、より健全な精神状態で業務に取り組むことが可能です。
これは、社員一人ひとりの生産性向上に貢献するだけでなく、職場の雰囲気改善にも繋がるでしょう。
座禅体験がもたらす具体的な効果
座禅体験は、以下のような多岐にわたる効果をもたらします。
- 心身のリラックス
- 集中力の向上
- 心の落ち着き
- 姿勢改善
- 生活の質向上
心身のリラックス
姿勢を正し、呼吸を意識することで、心身ともにリラックスすることが可能です 。日々の業務で凝り固まった心と体を解き放ち、深いリフレッシュを促します。
集中力の向上
呼吸に意識を集中することで、雑念が消え、集中力が高まります 。これにより、業務効率の向上や、より質の高いアウトプットに繋がるでしょう。
心の落ち着き
心のざわつきを鎮め、落ち着きを取り戻す効果があります 。感情の波に左右されにくくなり、冷静な判断力や対応力を養うことが可能です。
姿勢改善
背筋を伸ばして座ることで、姿勢が良くなり、身体の動きや代謝が改善されます 。デスクワークが多い社員にとっては、肩こりや腰痛の緩和にも効果的です。
生活の質向上
聴覚が研ぎ澄まされ、感覚が研ぎ澄まされること 、自分や他人を赦すことができるようになる 、内臓の調子が良くなる といった効果も期待できます。これらの効果は、社員の総合的なウェルビーイングに貢献し、日々の生活の質を高めることに繋がるでしょう。
座禅体験の手配方法
座禅体験は、企業イベントとして手軽に導入することが可能です。具体的には、以下のような方法で導入しましょう。
近隣の寺院に申し込む
都内や他大都市圏には座禅のできるお寺が多数あります 。多くの寺院では、一般向けの座禅会や、企業・団体向けのプログラムを提供しているため、インターネットで調べたり電話で直接聞いたりしてみましょう。
インターネットで座禅体験できるお寺を探す際は、曹洞禅ナビというポータルサイトを使うと便利です。
曹洞禅ナビ
出張体験を申し込む
社員全員を連れて寺院に出向くことが難しい場合は、出張体験等を実施してくれる寺院もあるので申し込んでみましょう。これにより、社員の皆様が移動することなく、オフィス内や貸会議室などで座禅体験を実施することが可能です。
「日本型薬膳」で社員の食生活をサポート
「健康は日々の食事から」という言葉があるように、私たちの身体は食事によって作られています。現代社会では、加工食品の摂取増加や食生活の欧米化により、腸内環境の悪化や生活習慣病のリスクが高まっているのが現状です。
このような背景から、社員の食生活をサポートすることは、健康経営において重要な要素となります。
日本型薬膳とは?
日本型薬膳とは、中医学の理論に基づき、日本の気候や風土、季節、個人の体質に合った食材を使い、健康を意識した食事のことです 。単なる健康食に留まらず、伝統的な郷土食や行事食を薬膳に組み込み、腸内環境の改善に繋がる食事を指します 。
これは、日本の食文化を大切にしながら、科学的な根拠に基づいた食の知恵を取り入れることで、社員の皆様の健康を内側からサポートする新しいアプローチといえるでしょう。
日本型薬膳の主な特徴
日本型薬膳には、以下のような特徴があります。
- 中医学の理論に基づいた食事
- 日本の食材と地域に合わせた食事
- 個人の体質に合わせた食事
中医学の理論に基づいた食事
東洋医学の考え方である「医食同源」に基づき、食材が持つ自然の力(薬効)を最大限に活かす食事です 。体質や体調に合わせて食材を選ぶことで、病気の予防や改善に繋がります。
日本の食材と地域に合わせた食事
日本の四季の旬の食材や、地域でとれる食材(地産地消)を積極的に利用します 。これにより、安全で栄養価の高い食事を心がけることができるようになるでしょう 。地元の食材を使うことで、地域経済の活性化にも貢献することが可能です。
個人の体質に合わせた食事
個人の体質や体調に合わせて食材を選びます 。例えば、冷えやすい人は身体を温める効果のある食材を 、むくみが気になる人はデトックスを促す食材を意識すると良いでしょう 。これにより、社員一人ひとりの健康状態に合わせたきめ細やかなアプローチが可能です。
企業イベントでの薬膳体験の導入方法
以下のような方法で薬膳体験を導入することで、社員の食に対する意識を高め、健康的な食習慣を身につけるきっかけを提供できます。
- 体験セミナーの開催
- オンラインによる薬膳学習
- 薬膳資格取得サポート
体験セミナーの開催
専門の講師を企業に招き、薬膳の基礎知識や、季節に合わせた薬膳レシピの紹介、実際に調理を行う体験セミナーを実施します 。座学と実践を組み合わせることで、より深く薬膳を学ぶことが可能です。
オンラインによる薬膳学習
場所を選ばずに参加できるオンライン形式での薬膳学習も効果的です 。会社や自宅で手軽に薬膳の知識を深めることができ、多忙な社員でも参加しやすくなります。
薬膳資格取得サポート
社員の健康意識をさらに高めるために、薬膳関連の資格取得をサポートするプログラムも有効です 。例えば、日本安全食料料理協会(JSFCA)では、「薬膳調整師」や「発酵食品マイスター」などの資格を提供しており、社員の健康知識の向上に繋がります 。
健康や食に関するイベントはお任せ下さい
エヌショーケース株式会社は、一般社団法人日本睡眠協会の会員として、企業の社員エンゲージメント向上を目的としたイベント企画・運営をワンストップでサポートいたします。ご紹介した座禅体験や薬膳体験はもちろんのこと、ご要望や社員の皆様のニーズに合わせて、最適なイベントをご提案させていただきます。
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食と健康のサポートで社員エンゲージメントを向上しよう
社員エンゲージメントを高める健康イベントとして、「座禅体験」と「薬膳体験」をご紹介しました。
座禅は、姿勢を正し、呼吸に集中することで、心身のリラックス効果を高め、集中力や心の落ち着きを向上させます 。これにより、社員のストレス軽減や生産性向上に貢献し、職場の雰囲気改善にも繋がるでしょう。都内や他大都市圏の寺院での体験だけでなく、出張座禅も可能です 。
一方、日本型薬膳は、中医学の理論に基づき、日本の風土や体質に合わせた食材を用いることで、腸内環境の改善や体質改善を促し、社員の健康を内側からサポートします 。セミナーやオンライン学習、資格取得サポートを通じて、社員の食に対する意識を高めましょう 。
ぜひ、貴社の健康経営推進の一環として、これらのユニークな健康イベントの導入をご検討ください。