2026年9月19日から10月4日まで、愛知県と名古屋市を中心に「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」が開催されます。開幕まで1か月あまりとなり、県内の主要なイベント会場はすでに貸し出しを停止している施設が大半です。
影響が及ぶのは大会期間の16日間だけではありません。準備と撤収を含めると、会場によっては半年以上にわたって使えない状態が続きます。展示会や採用説明会、セミナーを予定している企業にとっては、会場の確保が今年度最大の関門になります。
本記事では、主要会場の貸し止め期間を各施設の最新の公式告知にもとづいて整理し、大会期間中に使える代替会場と、大会後の会場確保の考え方まで解説します。会場を押さえられずにイベント自体を諦めてしまう前に、選択肢を確認してください。
※本記事の貸し止め期間は2026年8月11日時点で各施設が公表している情報にもとづきます。大会組織委員会との協議により変更される場合があるため、実際の申し込み前に各施設の最新情報をご確認ください。
主要5会場は貸し出し停止へ
大会期間中、愛知県内の主要なイベント会場は競技会場や関連施設として使用されるため、一般への貸し出しが停止されています。影響を受ける期間は会場によって大きく異なり、早い施設では2026年4月から、長い施設では12月中頃まで続きます。撤収の進み具合によって期間が前後することもあり、実際に短縮された施設もあります。
貸し出しが停止される主な会場は、以下の通りです。
ポートメッセなごや(2026年6月~12月中頃)
ポートメッセなごやは、名古屋市港区に位置する、愛知県を代表する大規模なイベント会場です。第1、第2、第3展示館から構成され、自動車産業をはじめとする様々な分野の展示会、見本市、大規模な物販イベント、コンサートなどに利用されています。
来場者向けのアクセスも良く、年間を通じて数多くのイベントが開催される、愛知県のイベント産業にとって中核的な存在です。
アジア競技大会では、スポーツクライミングの会場として使用され、近隣の金城ふ頭アリーナではスカッシュが行われます。貸し出し停止期間は2026年6月から12月中頃までで、一部の施設は11月から貸し出しが再開される予定です。第3展示館については2026年4月20日以降に使用できなくなっており、施設によって使えない期間が前後します。
2026年6月から10月は全館が利用休止となるため、この期間はイベント情報の掲載自体がありません。秋以降に金城ふ頭でのイベントを検討している場合は、再開時期を個別に確認する必要があります。
詳細は、ポートメッセなごや公式サイトの「2026年アジア・アジアパラ競技大会期間における貸し止め期間について(お知らせ)」ページをご覧ください。
ポートメッセなごや
吹上ホール(2026年5月7日~11月18日/期間が短縮)
吹上ホールは、名古屋市千種区に位置し、中小企業向けの展示会や見本市、大規模な就職説明会、各種セミナー、講演会などの会場として利用されることが多いです。展示場、ホール、会議室などがあり、利便性の高い都心部に位置するため、年間を通して多く利用されています。
アジア競技大会では、ウエイトリフティング及びパワーリフティングの会場として利用されます。2026年7月に貸し止め期間の短縮が発表され、吹上ホールは当初の11月30日から11月18日までに変更されました。11月19日から貸し出しが再開されます。第1・第2ファッション展示場については、11月30日までで変更はありません。
この短縮は、大会組織委員会から撤収期間を切り上げる通知があったことによるものです。ただし構内駐車場(100台)は11月30日まで使用できない可能性があるとされています。ホールが使えても駐車場が使えない期間があるため、来場者の交通手段は別途案内を用意しておくと安心です。
詳しくは、吹上ホール公式サイトの「アジア・アジアパラ競技大会にかかる名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール) の貸し止めについて」及び、「アジア・アジアパラ競技大会にかかる名古屋市中小企業振興会館(第2ファッション展示場) の貸止期間の変更について」ページをご覧ください。
吹上ホール
Aichi Sky Expo(2026年4月11日~11月30日/ホールごとに異なる)
中部国際空港(セントレア)に直結する、国内唯一の国際空港直結型常設展示場です。総展示面積は6万平方メートルで、大規模な国際見本市や展示会、コンサートなどに使用されます。アクセスが良好で、国内外からの来場者に対応できるのが強みです。
アジア競技大会では、豊富な施設数を活かしてブレイキンやフェンシング、自転車のBMXフリースタイル、スケートボード、eスポーツなどさまざまな競技で使用されます。貸し出し停止期間はホールごとに異なります。2026年5月に公表された最新の告知では以下の通りです。
- ホールA:2026年7月1日~11月15日
- ホールB:2026年4月11日~11月30日
- ホールC:2026年6月1日~10月25日
- ホールD・E・F:2026年6月21日~10月25日
- 会議室:2026年7月15日~11月1日
- 多目的利用地A:2026年9月1日~10月25日/多目的利用地B:2026年8月10日~10月25日
詳しくは、Aichi Sky Expo公式サイトの「第 20 回アジア競技大会開催に伴う Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)の利用について」をご覧下さい。
Aichi Sky Expo
名古屋市総合体育館(2026年8月1日~11月30日)
名古屋市総合体育館は、名古屋市南区に位置する、アリーナを備えた大規模複合スポーツ施設です。バスケットボールやバレーボール、フィギュアスケートなどのスポーツイベントのほか、人気アーティストのコンサート会場としても広く知られています。
アジア競技大会では、水球と体操競技がこの名古屋市総合体育館で行われます。大会での使用に向けた改修工事のため2024年4月1日から休館していましたが、2026年2月に再開しました。その後、2026年8月1日から11月30日まで、大会の準備・使用期間として再び貸し出しが停止されています。改修を経た施設を一般利用できるのは、実質的に大会後になります。
詳しくは、名古屋市公式サイトの「アジア・アジアパラ競技大会において使用する市内スポーツ施設等の利用休止となる期間について」をご覧ください。
名古屋市総合体育館
愛知国際アリーナ(貸し出し停止期間は未定)
IGアリーナの名称で親しまれている愛知国際アリーナは、2025年7月にグランドオープンしたばかりの最新の多目的アリーナです。最大で17,000人を収容できる国内最大級の規模を誇り、スポーツ観戦から、音楽ライブ、国際的な大会、イベントなどを開催することができます。
アジア競技大会では、バスケットボールと柔道の競技会場として利用されます。貸し止め期間は名古屋市が公表する市内スポーツ施設等の利用休止期間の一覧に順次反映されるため、利用を検討する場合はそちらで最新の状況を確認してください。開業から日が浅く稼働の高い施設のため、大会後の枠も早い段階で埋まることが想定されます。
詳しくは、愛知国際アリーナ公式サイト、または名古屋市公式サイトの「アジア・アジアパラ競技大会において使用する市内スポーツ施設等の利用休止となる期間について」をご覧ください。
愛知国際アリーナ
大型会場の代替はバンテリンドームが中心に
上記の主要会場が利用できない期間、大規模なイベントを検討している場合の代替候補として、まず挙げられるのがバンテリンドームです。野球場として知られていますが、イベント会場としても多目的に利用されており、数万人規模のイベントにも対応可能です。
しかし、バンテリンドームもプロ野球やコンサートなどのスケジュールが入ることが多いため、確保は容易ではありません。また、イベント内容によっては適さない場合もあります。
バンテリンドームナゴヤ
アジア競技大会中に使用できるイベント会場
大規模イベントは代替が限られますが、就職説明会やセミナー、企業研修などの中小規模イベントであれば、愛知県内には代替可能な会場が多数存在します。
ただし、これらの会場も需要が集中するため、早めの予約が不可欠です。
ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
名古屋駅に直結しており、利便性が非常に高いです。大小さまざまな会議室やホールがあり、就職説明会やセミナーの会場として人気があります。安価な料金設定も魅力ですが、需要が高いため、早期の予約争奪戦が予想されます。
ウインクあいち
ミッドランドホール
ミッドランドホールは、ミッドランドスクエア内にあるハイグレードなイベントホールで、最新設備が整っているのが魅力です。企業の採用活動や、高級感のあるセミナー会場として人気があります。メインホールと3つの会議室を備えており、各種研修や講演会、展示会などのイベントにも対応可能です。
ミッドランドホール
名古屋コンベンションホール
名古屋コンベンションホールは、グローバルゲートのオフィスビルの高層階に位置しており、洗練された空間でイベントを開催することが可能です。レイアウト変更も柔軟に対応でき、最大616名を収容できる多目的ホールと21の大小さまざまな会議室を備えています。
セミナーや講演会、株主総会やプレス発表会、展示会など幅広いイベントで利用することが可能です。
名古屋コンベンションホール
名古屋商工会議所大ホール
名古屋の経済を支えてきた歴史ある施設です。大ホールをはじめ、複数の会議室があり、就職説明会や講演会、ビジネス交流会などで利用されています。ビジネス街である名古屋伏見に位置し、アクセスが良いことが魅力です。
名古屋商工会議所大ホール
中日ホール
2024年にグランドオープンした中日ビル内にあり、最新の設備と洗練されたデザインが魅力。栄の中心部に位置するため、アクセスも抜群です。セミナーや展示会、新商品発表会のようなイベントに加え、コンサートや落語、演劇などの興行イベントを開催することもできます。
中日ホール
ステーションAI
2024年秋にオープンしたばかりの新しい施設です。スタートアップ支援を目的としており、斬新なアイデアを形にするイベントに最適です。1階に位置するメインイベントスペースは200名規模のイベントにも対応でき、ホテルや会議室も併設されています。
ステーションAI
ホテルメルパルク名古屋
ホテルメルパルク名古屋は、最大1,000名収容可能なコンベンションホールに加え、大宴会場、中・小宴会場などさまざまな施設を備えています。ホテルに併設されたイベント会場ということもあり、飲食を伴うような歓送迎会や同窓会、祝賀会などが多く開催されていますが、社員総会や入社式など企業イベントを開催することも可能です。
ホテルメルパルク名古屋
大会後の会場確保はいつから動くべきか
見落とされがちなのが、大会が終わったあとの動きです。半年以上にわたって会場が使えなかった反動で、2026年11月以降は延期されたイベントが一斉に動き出します。再開直後の枠は、大会前から押さえていた企業で埋まっている可能性が高いと考えておくべきです。
再開のタイミングは施設によって差があります。吹上ホールは2026年11月19日から、ポートメッセなごやは一部施設が11月から、Aichi Sky Expoはホールごとに10月下旬から11月末にかけて順次戻ります。狙っている会場の再開日を把握したうえで、受付開始と同時に動ける準備をしておくことが現実的な対策です。
あわせて、2027年に予定しているイベントの会場も早めに検討しておくことをおすすめします。大会の影響で2026年度に開催できなかった展示会が翌年度にずれ込むため、例年より競争が激しくなることが見込まれます。
早期の会場確保が成功の鍵
アジア競技大会の期間中は、イベント会場の需要が集中し、特に人気のある会場は争奪戦が予想されます。イベントの規模、予算、アクセスなどを考慮して複数の候補をリストアップし、早めに問い合わせることが大切です。
会場の利用料金は、会場の規模や設備、利用時間によって大きく異なります。 計画段階からイベントの専門家や会場の担当者に相談することで、最適な会場を見つけることができます。
早めの情報収集と会場確保で、イベントを成功させましょう。
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